それは全宇宙を制御し、支配している自然の諸法則の内側の仕組みです。
皆さんは創造の仕組みの中へ次第に深く入っていきます。池に何度も飛び込むとき、何度も池に飛び込んで、水の深い層に慣れたときには、水面で泳ぐのは子供の遊びのように簡単なこととなります。
それと同じように、被造界のすべてのものを維持し、進化させている自然の諸法則の精妙な作用原理に慣れてくると、人生の粗大な領域での行動は子供の遊びのようなものになります。それはあまりにも簡単なので、ひとりでに進んでいきます。
(中略)創造の過程で、心は次第に粗大になっていきます。瞑想中には逆にそれを次第に精妙にしていきます。何を精妙にしていくかというと、意識の振動している状態です。振動している意識が次第に振動しなくなって、そしてまったく振動しなくなり、純粋な意識となります。
この純粋な意識の状態が、あの偏在する「存在」です。それはちょうど、波立っていた海が静かになるかのようです。一つの波もなくなり、永遠に拡大した静かな海となります。
被造界の振動している状態が、次第に減少していきます。あるいは、私たちがそれに近づくといった方がよいでしょう。私たちが被造界の振動の、より精妙な状態へと進み、そしてついにはまったく振動のない状態へと達するのです。波の振動する性質が次第に少なくなっていくとき、波はまずます海の中に溶け込んでいきます。
そして最終的に振動がまったくなくなると、波は個別の波ではなくなります。それは海の地位を得るのです。」 マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー