maharishi-9 心を源に引き戻す、超越瞑想というテクニック

心を源に引き戻す、超越瞑想というテクニック

「矢を勢いよく前方に飛ばしたいときには、弓をとって、そして後ろに引けるところまで引き絞ります。矢を力強く射る方法を知らない人は、こう言うかもしれません。

「何をしているのですか?あなたは向こうに矢を飛ばさなくてはならないのですよ。後ろに引っ張ってはいけません。」

人は何も知らないためにこう言います。

「座って瞑想などする時間はありません。私にはしなくてはならない仕事がたくさんあるのです。瞑想などしている時間がどこにあるでしょうか。時間を無駄にはできません。私たちは活動的な人間です。しなくてはいけないことがたくさんあります。瞑想は年を取って何もすることがなくなった人たちがすればよいでしょう。」

このような態度をとるのは、大きな活力を持って行動する方法を単に知らないからです。行動において成功をおさめる方法、人生をもっともっと楽しむ方法、人生のあらゆる面を永遠に楽しむ方法を知らないからです。

超越瞑想によって、人生のすべての面が価値あるにすることができます。私たちは矢を後ろに引くことによって、力がもっと大きくなるようにするのです。

これは単なる技術です。目的は矢を前方に飛ばすことです。そのための行動は、矢を後ろに引くことです。矢が静止の状態に達するまで、完全な静止の状態に達するまで引き続けます。そして、そこから矢を放つと、矢は大きな力で前方に飛んでいきます。

弓のこの静止状態には大きな力が潜んでいます。この静止の状態は静かです。その静寂には何もありませんが、そこには活動の力が潜んでいます。この静寂には途方もない活動の力が潜んでいます。

瞑想はそのような静寂に心を導いていきます。しかしその静寂は、すべての活動の源泉、すべての活動の源、創造の源です。もし心がこの世界でもっと活動的になることを私たちに望むとしたら、そのための方法は心を後ろに引くことです。後ろに引けるだけ引いていって、「絶対」の状態にまで引き戻します。そしてそこから心を放つと、それは途方もない力となります。」

マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー